初めて乗ったバイクがとんでもない物だった

初めて乗ったバイクがとんでもない物だった


 私は始めてバイクに乗ったのが23の時、免許を取ったら職場の先輩から「俺のバイク売ってやろうか?」と言われ、免許取得で貯金が少なくなってきたので、先輩から10万でそのバイクを買いました。「なんていうバイクなんですか?」「NS400R」っていうんだけど、しってる? そのときは「バイクに乗りたい!」っていう気持ちだけで動いていたので、車種はあまり知りませんでした。 それでも、もうちょっと調べておけばよかったです。

・まるでロケット!?NS400R
 先輩のバイクはぼろぼろでした。 カウルが割れて、埃まみれだったけど、初めての自分のバイクだったので、まったく気になりませんでした。 すごい!自分のバイクだ!よーし乗るぞー!とNS400Rに跨りアクセルを吹かします。 タコメーターが跳ね上がりました、当時の私は2stがどんなものかすら知らなかったのです。 ただ、400ccのバイクだと思っていました。
 NS400Rはホンダの作ったレーサーレプリカです。 2st3気筒エンジンは、ホットゾーンに入ると、リッターバイクにすら負けないスピードがでます。 そうとは知らず、初心者の私は「なんて乗りにくいバイクなんだろう」と思ってました。 教習者のスーフォアとはえらい違いです、公道でほかの車が止まって見えました。 ちょっとアクセルを吹かすと、ロケットのような加速に、体が飛行機の離陸のようなGを感じ、腕を使ってバイクにしがみつかなくてはいけませんでした。 
 そんなバイクでしたが、半年のったら壊れてしまいました。 気づかない私も馬鹿だったんですが、ラジエター液が入ってなかったのです。「なんでこんなに水温があがるんだろう?」と先輩に聞いたりしたのですが「そんなもんだよ」と言うだけ、車検を通したのだから故障はないと言われ、その言葉を信じていたらエンジンが焼きつきました。

・2stはもうこりごり
 もともとスーフォアに乗ろうと思っていたのですが、NS400Rのおかげでちょっとスピードのとりこになってました。 そこで、こんどはCBR400RRに乗りました。 こんどは4stだから壊れないだろう(ちょっと知識がつきました)と思い、バイク雑誌で見つけたタマを30万で買いました。地元のバイク屋にもっていくと「馬鹿だなあ、ぼったくられたよ」といわれました。
 しかし、CR400RRはすばらしいバイクでした。 一度長野にツーリングに行ったとき、間違って夜にスカイラインにはいってしまい、冷たい雨の中山の中をさまよっていたのですが「もし、CBR400RRが壊れたら・・・死ぬ!」という恐怖感とたたかったのです。 何とか松本市内まで出たときは「よくがんばった!」とCBR400RRを抱きしめました。 私にとってバイクとは儚く壊れるもので、雨の中を何時間も走れば壊れると思っていたのです。

・それから
 仕事の兼ね合いでバイクに一時乗れなくなり、それから復活してオフロードバイクに乗ったり、カブにはまったりしました。 でも、たまに最初のあのバイクNS400Rのことを思い出します、あんなに特徴的で、破壊的に速くて、儚く壊れるバイクにはもう乗らないでしょう。 私にとってNS400Rは青春の思い出なのです。 


バイク 処分